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北国の子ども服

娘に、お友達ができました。
北国の子ども服_a0279234_7415857.jpg


チャン・イーハン、3歳(左)。


夏ごろ、放課後の園庭で
無言の娘を追いかけるチャン・イーハンを
見たことがあります。


今では、クラス内でもよく遊ぶお友達同志に
なったみたいで、
親としては、素直にうれしい。

たまたま帰りが一緒になったこの日、
娘とチャン・イーハンとのツーショットを再び、
やっと見ることができました。


ふたりとも、まだそれほど言語が扱えませんから、
ことあるごとに


「チャン・イーハン」

「ユエンユエン」


と、名前を呼び合います。

それだけなんだけど、ああ、このふたり、
お互いをとても気に入ってるんだなって、
十分伝わってくるから不思議です。


それにしても、このぼけぼけの利用価値の少ない
写真でみても(すみません)、
中国北国ファッション、こどもふく文化というのは
面白い。


露出は最低限におさえ、全体的に、カラフルにまるくなる。
写真じゃまったくわかりませんが、
チャン・イーハンのズボンなんて、みたことのない分厚さでした。


子ども用のダウンジャケットはもちろん、
冬を乗り切るには、
厚手のマスク、帽子、手袋は必需品。


帽子をつけずに子どもを外に出そうものなら、
家族のみならず、そこらへんのおばさんから
「帽子をかぶせなさい!」と注意を受けます。


残念ながらうちの娘には、
みょうに神経質なところがあり、
日によって帽子やマスクをものすごく嫌がることがあるのですが、
恐ろしい寒さだったこの日は、さすがに
ネット通販で購入した大きめ(120)のダウンジャケットに
隠れるように、くるまっていました。


一方のチャン・イーハンは、さすが北国3年目。
マスクや帽子をさっと着用し、寒さ対策はもちろん
鮮やかなグリーンとピンクの帽子で、
(写真じゃ魅力が半減していますが)
いかにも子供らしくてかわいい着こなしでした。


見習わないと・・・。


ところで、
街中が瞬間製氷機みたいになった外から家に戻ってきた娘は、
なんだかんだで機嫌を損ねて、
そのへんでつっぷして泣いていました。


ズボンの膝のところについてるウサギさんだけが
笑っています。

北国の子ども服_a0279234_7423338.jpg


膝のところに、なんだかんだついてるっていうのも、
こちらの子ども服によく見られるタイプ。

たぶん、無地とか飾りが何もないなんて、
ものたりない(っていうか、お得感がない?)と感じてしまう、
派手好きな中国らしいセンスなのです。

ここに、これ、いらないのになあ、っていうもの、
すごくたくさんあるのですが、ここは中国。
たまには、という気持ちでこのうさぎさんも買ってみました(75元/約1000円)。

ちなみに、これは韓国製。
もちろん、裏起毛ですよ。
# by tania0418 | 2012-12-20 07:52

中国のキャラクター文化

クリスマスが盛り上がりにかける・・・
と書いた先日の記事から少したって。


クリスマスらしき装飾が
そこここに見られるようになってきました。


クリスマスツリーやサンタさん、トナカイ、
お菓子の家っぽいのやリースなど。

大型デパートのショウウィンドウに、
LEDを使ったどでかくてド派手なクリスマスアイテムが
鎮座していて、なかなか見ごたえがあるものも。


瀋陽でもっとも最先端をいく中街を歩いていて
みつけたクリスマスのお飾りは、他の場所のそれと比べたら
やっぱりちょっと抜きんでていましたね。


でも、写真は撮りのがしました。


理由は、サンタさんのお顔に、
まったく愛着がわかなかったからです。


こちらで出会う、キャラクターものたち。

今のところ、かわいいと思えるものに出会ったことがありません。
とくに、こうして外に晒されるお人形さんたちに
癒される、とか、キュート、とかいう形容が使えないことがほとんど。


とりあえず、クリスマスだからそれらしいものを作ったのでしょう。
私からするととても無表情なデザイン、お人形さんたちが
零下15度の外気にさらされていました。


中国はキャラクター文化ではない。
いや、キャラクター(コピー)文化はちゃんと成り立っているから
「ない」というのは違うのかもしれないですね。


オリジナルなものをつくって、愛でる、
という感覚が決定的に乏しい。

どれもこれも、
キャラや人形における人格は決定的に排除されていて、
道具としてそこにいる、というほうがしっくりくる。
それは、建国以来の歴史が意味するところも
おおいにあるのでしょう。



寒すぎる「中街」を歩いていていて、
すっかり凍えてしまったので
デパートの中を歩くことにしました。


踊り場のようになった1階のイベントスペースで、
着ぐるみさんたちが、3匹ほど活動していました。


いっしょに写真をとりたくない
ネズミさんたちを初めてみました。


真正面から撮るのは、
瀋陽のメンツのためにやっぱりやめました。


もう一匹は、中国全土の子どもたちが知っている
国民的アニメ『シーヤンヤン(喜羊羊)』に出てくる
人気キャラの1匹です。


これを活動させて、お客さんが寄ってくると思ってる?
私なら真っ先にここから離れるんだけど。


いろいろ突っ込みたくなったのですが、
お写真を撮ろうとはしゃいでやってくる人たちがいたので、
私の自分勝手な主観は闇に葬りました。


これの何が悪いのさ。
お金かけないで似たようなもので遊べるんだから
お得じゃない。


という声が今にも聞こえてきそうな着ぐるみの背後で、
思い切ってシャッターをパシャリ。


「ゆるキャラ」なんて、ここでは絶対に根づかないでしょうね。
その意味では、中国のほうが、
感覚がクールで大人なのかもしれないとも
思ったりするのですが。


わざわざこんなキャラクター使わなくても、
もっと違う、中国らしい人の心に訴えかける喜ばせ方
あると思うんだけどなあ。

中国のキャラクター文化_a0279234_16232646.jpg
中国のキャラクター文化_a0279234_16245793.jpg

# by tania0418 | 2012-12-17 16:34

在外選挙

今週末、衆議院選挙ですね。


投票日が近付くにつれ、
インターネット経由で見聞きする
各政党の主張、今回の選挙の論点などに
いやがおうでも、より接するようになりました。


しかし、政治家の話す言葉に、
たとえば私個人の想いとの接点を見出しづらく、
私も選挙に行かねば、と、気持ちが焦ります。


15年ほどまえから施行されている在外選挙制度のおかげで、
海外にいても日本国籍を持っているハタチ以上の
成人は選挙に参加できます。


早速こちらで日本大使館に問い合わせたところ、
そのためには、

・海外転出届けを出している
・選挙人登録をしている
・滞在期間が3カ月以上

など、いくつか条件を満たさねばならないとのことでした。


結局、私が思い立った時点ですべての書類が
投票日(こちらでは日本の投票日の1週間目に締切)にまにあわず、
私の選挙権は行使できないことがわかりました。


はあ。。
準備不足で、今回の選挙に参加できないのは、
とても残念です。


海外から選挙に参加できるというのは、
やっぱり画期的な制度だと思うのです。


外から見る日本は、中から見る日本と
まるで違います。
どうしたって、客観的に見えてしまいます。


なんで無人島のことで、あんなにムキになる必要が
あるんだろうって。

もっと、1秒を争って向き合うべきものが
すぐ目の前にあるでしょうに。


せっせと愛国心を育てるのもいいけど、
これからの日本をつくっていく子どもたちの命に、
その命がさらされている現実に、
さらにそれが日本国内だけの問題じゃないことに、
ちゃんと気づいている政治家って日本に生息してるんでしょうか?


国のために、国益のために、
人命が利用される、無視される社会や論調は、
私は受け入れられない。


自然からのいただきものを安心して食べ、
自分の意志で学び、働き、
赤子も大人もすやすやと眠れ、
人生を自由に創造していくために、
原発は必要なんでしょうか?


そんな意味もこめて、投票したかったのに
とても残念です。


中国では選挙なんてものありません。
お上のことはお上に任せておけばよいのです。
平民はせっせと働いて、お金を稼げばよいのです。
選挙で政治家を選んだところで、何も変わらない。
それよりも、お上との人脈づくりに時間を使ったほうが
人生よっぽど有利、なんて。


それで国を維持しているのですから、
どっちが正しいという話ではないけれど。
私は選挙権を与えられる国になった日本に生まれ育って、
やっぱりよかったって思うんです。


参加してるっていうか、必要とされているっていうか、
ただのパフォーマンスだとしても、
与えられた一票の重みは、感じているつもりです。


日本が世界に誇れる国だと思うからこそ、
(それを中国が教えてくれているんですけど)
なんとかそれを次世代につないでほしいと願うばかりなのです。
# by tania0418 | 2012-12-14 12:29

リセット&スタート

先日、コンタクトレンズをうっかり片方
流してしまいました。


瀋陽にきてから、ほこりで悩まされていたハードコンタクト。

いずれ対策を打たねばと思っていましたが、
0.01あるかないかの右目を抱える私は、
眼鏡では生活が不快すぎます。
とりあえず使っている自宅用眼鏡では、
度数を落としてあるので外を歩くのがつらい。


さして遠くまで見えない牛乳瓶底眼鏡生活も
5日目を過ぎようというころ。


今度は携帯電話を落としてしまいした。


大切な人たちの連絡先が入っているNOKIAの携帯電話。


ふだん大して鳴ることもないうえ、
メール返信機能が壊れていて、
こちらもいずれ対策を打たねばと思っていたものですが、
手元にないとなると、心が落ち着かない。


あわててあちこち捜索しましたが、
携帯電話を落とした地点など、
まったく心当たりになく・・・・・・・・。


視力を失うわ、携帯を失うわ、
私ってどこまで腑抜けなの。
私の人生のどこに意味があるの。


雪を蹴りつけながら、とうとう
自己否定に走りかけていたときです。


絶望的な気持ちで
夫に携帯を無くしたことを話すと、


「あ、そう。じゃあ新しいの買ってくるね」


の二言でした。


そこで私、目が覚めました。


私が無くしたのは、
コンタクトレンズと携帯電話なのであって、
人生ではなかった。


夫に聞いてみれば、
たとえ携帯電話がどこかの中国人に拾われたとしても、
それが戻ってくることは、90%ないそうで。


ほとんどの場合、
中に入っているICチップ(私の入力したデータ)を捨てて、
自分のものと入れ替えて使われるのがオチ、なんだそうです。


まずは、落とした時点であきらめたほうがいい。


そうか、中国人は誰のかもわからないものを
さも自分のものみたいに使える
桁違いの度量を持っているんだった。


はて、私は携帯電話の何にしがみついていたんでしょう。


コンタクトレンズにしても、同じです。
実は、中国では処方箋なしで使い捨てコンタクトが買えます。


これは単に、ルールがゆるいだけのことですが、
そのことで敬遠してしまい、
すぐに買いに走りにいけなかったのです。


しかし、
生活必需品の中でもトップ5に入るアイテムを
いきなり2点も失ってしまった私、
しかも携帯の捜索をあきらめた私は、違います。


「まずは視力を取り戻さねば」


とがむしゃらに前向きになり、
こちらで弱視の子どもたちへの募金、支援なども
行っている「何氏眼鏡」(瀋陽でチェーン展開している大きな眼鏡屋さん)
へ走りました。


ちゃちゃっと視力検査をして、
さくっと3か月分のソフトコンタクトレンズ(約360元)
をゲット。(ちなみに、「ジョンソン&ジョンソン」のものです)


使い心地もいまのところ快適です。
また、その後、携帯電話は知人の車のなかで
置き忘れていたことも判明。
無事に引き取りに行けることになりました。


ああ、すっきり。


あるのが当たり前だったものをなくすのって、
皮肉ですが、大きな気づきをもらえますね。
そして、たぶんそれは、
新しいスタートの瞬間でもある。


すべては、リセット&スタート。


今までは、”うまく切り替えよう”なんて、
手垢のついた言葉で自分を慰めていましたが、
ここでは、”ポジティブにあきらめよう”を
心がけたいなと思った12月12日です。
# by tania0418 | 2012-12-12 23:45

夜ごはん

夫が夜ごはんを作ってくれました。

なにげなくテーブルをみたら。

夜ごはん_a0279234_73244.jpg



蛾の幼虫です。

たしかに瀋陽ではよく見かける料理です。
生きているのをパック詰めして売られているのも見たことあります。
でも、自宅でこの料理を見るのは何年ぶりだろう。



「これ1ぴきで、卵3個ぶんのタンパク質が
とれるんだよ」



と力説する夫。
ただ自分が食べたくなっただけでしょう。

私と娘に強要するのを振り払い、
結局、夫だけが完食しました。


それって、タンパク質とりすぎじゃないの?
ってちょっと思ったけど、気にしないことにします。
# by tania0418 | 2012-12-11 07:09


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。瀋陽の骨董市で見つけた雑貨を「わたしの中国雑貨店」にて販売。https://mychina.thebase.in/


by tania0418

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