中国人のすきなもの

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新旧入り乱れております瀋陽ですが。

先週以降、すっかり街は落ち着きを取り戻し・・・

なんて感じているのは、ここで暮らしている
日本人くらいかもしれませんね。

人々は、いつもどおり、貪欲に暮らしているまで、で。


中国に来て、実感することのひとつに、
その”派手”さがあります。


モノでも食べ物でも、
ぱっと上がる花火のように、
勢いと華やかさがあって、
終わると、あとかたもなく消えてなくなる。
そういうものを大事としているような
気がします。

人間関係でも、
困っていたり助けを求められたりすると
わっと人が寄ってくるけれど、
時期が過ぎれば、あの人どこへ行ったかな、なんてよくあること。
デモも、いろいろ言われてはいますが、
普段は静かに暮らしている人たちにとって、
一種のストレス発散のような役目があったのかもしれない、なんて
思わなくもありません。


そんなわけで、

・派手であること

・大量であること

・プラス、安いこと

は、ここで暮らすための三大鉄則のよう。


小さな高級品などより、
大量の安物のほうが好まれることが
一般家庭では多いように見受けられます。
だから、おみやげにいつも苦労するのですが・・・


そんなことぼんやり思っていたら、
娘のあたまも多少チャイナ化していることに
気づきました。

とにかく、原色系の派手な色ゴムを、
各所に使いたがる。

ポイント使い、なんてことじゃなくて、いろいろほしい。

同じ幼稚園の女の子たちは、もちろん
これよりもっと上手に派手、です。

でもこれって、日本でもこんな感じかな?
日本の保育園に通っているときに、
こんなに色ゴムを使ってなかったので、
気が付いたらとても新鮮なのでした。

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# by tania0418 | 2012-09-27 13:42 | Trackback | Comments(0)

9月18日

窓の外から、大きなサイレンの音が鳴り響いてきました。
時計を見ると、9時18分を指していて、
あ、始まるな、と思いました。

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9月18日は、満州事変の発端となった
柳条湖事件を記念する日です。
まさに、瀋陽が舞台。


この日をピークに、毎年のように抗日の熱気が高まりますが、
今年はタイミングが重なり、全国で大規模デモに発展。。。

一時の感情で一部の人たちが、と言いたいところですが、
少なくとも私が目にしたデモの熱気には、
長い時間かけて醸成された憎しみが少なからず含まれていて、
日本を侮辱する人の群れを目の前にし、
怒りというより、悲しみで胸がいっぱいになりました。

どうして、こんなことになっちゃうのかなあ・・・

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愛国を叫ぶ若者たちを乗せたバス。
クラクションを鳴らしながら何台も通り過ぎました



こちらへきて、特に思うのは、
中国と日本ほど、遠くて近い国はないということ。
文化も考え方もまったく違う、という根本に、
本当に気が付いている人は少ないんじゃないかと思います。
なにか、手段を間違えている気がしてならない。

私個人にしたって、中国人と結婚して10年、
相容れないこと、理解できないこと、ものすごいたくさんあって、
夫婦間では、数えきれないほどの日中戦争を繰り広げています。
表面的には大差ない相手に、ついつい同じ枠組みで
こちらの道理を押し付けてしまう失敗の繰り返し・・・

でも、それを超越して共有できることも、
無限にあるのに、と思えるようにもなりました。
個人と国とは同じ位相で語れるものではないけれど、
そこにだけは希望があるんじゃないかと思いたい。


18日のピークを過ぎて、久しぶりに街を歩いたら、
なんとも、いつも通りの光景でした。

日本語で話していても、振り返る人はほとんどなし。
大好きな伊勢丹瀋陽店も、通常営業されていましたし。ほんとうに、ほっとしました。
(日本大使館の建物は悲しいことになっていましたが・・・)。

昨日などは、娘とスーパーに出かけて、
有機牛乳を買おうか普通の牛乳を買おうか迷っていたら、
店員さんが「何人だ」と聞いてきたので、かなり緊張しました。

どきどきしながら小さい声で「日本人」と答えたら、
「日本人なの?この子、何歳?かわいいわね」
なんて、その後ごくいつも通りの会話が繰り広げられ、
私もうれしくなって、へたくそな中国語で調子にのって
しゃべりすぎてしまいました。


まだまだ、中国のことはよくわかりません。。。
でも、中国がこういう何気ない日常をくれることも、
確かな事実なのでございます。

というわけで、私どもは、いつものように
平穏無事な毎日を過ごさせてもらっています。
ご心配くださって、ご連絡いただいた皆様、
本当にありがとうございます。

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# by tania0418 | 2012-09-21 01:41 | Trackback | Comments(0)

恩師がくれた贈り物

”ものすごい出会い”、のあとの、祝杯(?)。
「老四季伸面」の蒸し鶏とビール、15元(約200円)
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あ、写真はお料理が他に出てくる前の一枚です。
品揃えが居酒屋ふうですが、お昼ごはんです。



約10年ぶりに、日本語教師のお仕事をすることになりました。

いくつかの外国語学校、塾をまわり、
模擬授業の面接を受けたり、フリーランス登録したり。

これじゃあコーヒー代で消えちゃうな~という
時給とやりがいと生活を見つめながら、
どうするかなあ、なんてぼんやり考えていた矢先、
親戚を通じて、明日にも消えてなくなりそうなご縁をいただいたのです。
紹介の紹介の紹介の紹介で、
最初と最後の人はまったくあったこともないという、
か細い伝手をたどって、
とある日本語学校に面接に行くことになりました。


そこで、なんというか、私が自分では”ものすごい”と
思っている出会いをしたのです。
もちろん、なんだ、そんな程度のことか、っていう
くらいの出会いですが、私のなかの衝撃は
やっぱりまだくすぶっています。


出会ったその人は、その学校の校長先生(女性)で、
私の大学院時代の恩師のゼミ第1期生にあたる人でした。
つまり、私の先輩。(私は5期です)

しかも、私の地元、愛媛で長らく教べんをとってらしたという
こともわかりました。偶然にもほどがあります。


学生時代を通し、キャンパスを同じくしたことはありませんでしたが、
おそらくは同じような問題意識で同じ先生につき、
あのど田舎で、お茶菓子と一緒におフランスな香りのする
ゼミナールを受講するという、あのありがたい空気を知っていて、
それを共有できる人が目の前にいることが、
にわかには信じられない気持ちでした。


気が付くと、校長先生の目にも涙が浮かんでいて、
私も、泣いていました。

こんな出会い、ここが瀋陽でなかったら、
どこにでもあるものなのでしょうか。

この学校も、創設されて2年。
校長先生は、20数年間の日本でのキャリアをリセットし、
中国での日本語教育として新しいスタートを切った
ばかりということでした。

校長先生が日本にいらした当時、中国での月給は150元。
日本に渡り、それが1日のファミレス代で消えてしまうことに
衝撃を受けたそうです。

苦節を乗り越え、教育や勉学をあきらめず、
その中で出会った私たちの先生というのは、
指導者のようでもあり、
パートナーのようでもあり、
研究指導はもちろん、映画、小説、アニメ、あらゆるカルチャーから
学びを導いてくれる先生でした。

校長先生の懐かしさにも似た気持ちは、簡単に推察できました。

けれど、私が心を揺さぶられてしまったのには、
もうひとつにはとても個人的な
理由があります。

それは、その「恩師」と呼ばせてもらっている先生から、
私はほぼ、絶縁された状態であったからなのです。


この辺のことは、あまりにも個人的で、あまりにもドラマチックなので、
いつか映画にでもしようと思います(笑)。


思い起こせば、「何か書いてみたら」と言ってくれたのも先生。
「東京へ行きなさい」と背中を押してくれたのも先生。
編集の仕事の原体験をさせてもらったのも、
大学院時代の、あのゼミに身を置いてからでした。

瀋陽で、こんなご縁があるなんて、思ってもみなかった。
それは、言ってみれば、
先生がわざわざ今になって届けてくれたご縁に違いないのです。
ずいぶん前から、そうなるように設定されていたかのようにも
感じられ、人生の不思議に、心が震えました。


たぶん、その学校と、これからしばらくお付き合いすることになると
思います。
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# by tania0418 | 2012-09-17 22:42 | Trackback | Comments(0)

忙しい&騒がしい

にわかに、忙しくなってきました。
ご縁をいただいた日本語学校での仕事や
日本からいただく仕事などが集中してしまい。

とはいえ、忙しいのは久しぶりだったので、
とてもうれしく、また活き活きと仕事ができました。
ありがとうございます。

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瀋陽駅近くのバス停で撮りました。
地下鉄が伸び続けていますが、まだバスが主要な
交通手段です。ひとりで乗れるようにもなりましたよ。



瀋陽の近頃はどうだ、と、たくさんの方が心配してくださっています。

たしかに、ここ最近は例の島のことで動きが活発になり、
不穏な空気が、とくに大使館前は流れている気はしますが。

でも、私や娘が暮らすぶんにおいては、
中国人夫に守られているせいか、おおげさで露骨な”反日”を
ふりかざす人たちに会うことは今のところありません。

いつまで続くのかわかりませんが、
中国の報道を見聞きしても、日本の報道を確かめてみても、
どっちも「自分が正しい」としか書かれておらず、なお
なにかしらの「悪意」も加えられているように感じられ、
ちょっとその意味では不安です。

どこに暮らしていたって、毎日の生活に必死で、
国籍関係なしに協力しあって生きている人たちが
たくさんいるというのに。
その人たちが見ている現実は、
もっとシビアで切実だというのに。

とかいうのは、国家レベルでは机上の空論、
理想論なのでしょうか。
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# by tania0418 | 2012-09-15 16:24 | Trackback | Comments(0)

子育てがしやすい街?

もしかしたら、中国のほうが、子育てがしやすいのでは。


そんなことを、最近思うようになってきました。


衛生上問題がありそうな場所はかなりありますし、
トイレ事情もまだまだ発展途上。
車が増えすぎた道路は、子どもと歩くには危険すぎます。


でも、そんな街中で、そこらへんの人が、
子どもをかわいがってくれるのです。


娘が道で泣き叫んでいれば、

「どうしたの、泣かないで」

と知らないおじさん、おばさんから話しかけられる。


バスに子連れで乗りこめば、
必ず誰かが席を譲ってくれます。


それに、街がそもそも汚れているので、
子どもがどこでおしっこをしようが、どうしようが、構う人はいません。

この間なんて、トイレが見つからなくて、すれ違った子連れ父子に
トイレはどこかと尋ねたら、

「子どもなんだから、そのへんでいいじゃない」

と返されてしまいました。



言うまでもなく、日本のほうがきれいだし、安全だし、快適。
そのレベルの高さは、どこをとっても、比べられるものではありません(断言)。


でも、ここにいると、子どもの存在そのもの、
排泄はもちろん、子どもの泣いたりや騒いだりまでもが、
ちゃんと受け入れられていると感じるのです。


子どもは、そういうもんだ、という暗黙の了解。

泣きたいときには、泣かせておけばいいし、
おしっこしたいなら、そのへんでどうぞ。

その空気が、圧倒的に、どかんとある。


そういうメッセージを、街から、人からバンバン受け取り、
私は、なんだ、子育てって、ずいぶんシンプルなことだったんだな、と
今更のように思いました。



裏を返せば、日本でそう感じられなかったのは、どうしてなんだろう、と。


東京での子育てが始まって、電車に乗るとき、
街を歩くときに感じていたストレス。


そのほとんどが、

「もしここで子どもが騒いだら、周りに迷惑をかける」

という私が作り出した不安と妄想でした。


それがなければ、東京でだって、もっと気楽に、堂々と、
子連れのお出かけを楽しめたのに、と思います。


でも、泣き止まない子どもと一緒に、
山手線に乗り続けることは、できませんでした。
それがマナーだと、信じていたから。


なんというか、マナーは、この街には絶対的に足りないと思うけれど。

子どもを受け入れる度量は、とんでもなく大きいなあと感じます。



今日、バスに乗ったら、前方の窓際の席に母子が座っていました。
お母さんの膝に抱かれた赤ちゃんは、すっかり夢の中。

おんぼろバスに容赦なく揺られながらも、
気持ちよさそうに背もたれに身を預ける二人を見て、
そんなことを思った午後でした。
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# by tania0418 | 2012-08-29 01:31 | Trackback | Comments(0)


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。 お問い合わせ、そのほかはこちらへ。ken76ya@hotmail.com


by tania0418

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