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「Morando」の衝撃

万象城のとなりの建物につらなる
一連のカフェ、西洋レストランの数々。


それらの前を通り過ぎるとき
窓ガラスに映る自分の身なりを
まじまじと見つめてしまった。


こんなぼろぼろのチュニックワンピースに
バックパッカーさながらのリュックでは、
これらの店のすべてに
入店拒否されてしまうかもしれない……。


歩き疲れてしまって、
甘いものとコーヒーが飲みたいというのに、
周りには巨大で美しいお店ばかりが並ぶのである。

ああ、そもそも何を思ったか
万象城にやってきた私が間違っていた、
と後悔したのもつかの間。


見上げた視線の先に、
ここが見えたんですよね。


「Morando」



カフェのようでもあるし、
ケーキ屋さんのようでもあるし、
しかも美形で長身の店員がずらりと
待ち構えていて超絶入りづらい。


と思ったんだけどやっぱり気になる。


というわけで
自分のことは透明人間だと思って
えいやと扉をあけてみたら、
やっぱりカフェだった。


しかも、花屋さんと合体していた。


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今回の帰国で立ち寄ったお店のなかでも
やっぱり、最も衝撃的だったのはここです。


インテリアも美しいけど、
まず、お花がすでに美しい。


店内のお花はアレンジメントして販売もしているよう。
無造作なようで計算されつくしたお花コーナーは、
やさしい色合いと気品ある空気感に満ちていて。


「お花が大切にされているなあ」と一目でわかる、
そこらへんの「鮮花」の看板掲げて商売しているお店とは
ぜんっぜん違う世界なのでした。



自分のみなりのことなんか忘れて、
「中国語ヘタクそすぎる外国人」を装い、
イケメン店員にケーキの説明を受けたあと、席へ。


手のひらの半分くらしかないサイズ感のくせに
40元~50元と高級なのが憎い。


でも、一口食べてみて、
目玉が飛び出るほど驚いた。


これまでの「高級西洋菓子店」として君臨していたはずの
ブラックスワンさんの存在が、かすんでみえるほど
おいしいのです。


ここは銀座か、と思うようなクオリティです。

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いただいたのはグレープフルーツ味。
ほのかに香るグレープフルーツがぜんぜんうそくさくないうえ
クッキー?みたいな敷物(笑)との絶妙なコンビネーションに
さらに感動です……。



実は、これはあとからリンクしたことなのですが、
こちらのオーナー、
私の結婚式でブーケを創ってくださった
「molly flowers」の店主でした。


小さなセンスあるお花屋さんの存在を知ったころは
まだ、五経街の店をオープンしたばかり。
清楚なかわいいお姉さんという感じだった彼女と、
店先でいろいろ話しているときにちらっと

”I love flowers”

と花を見つめながら話したのが
とても印象的で。


瀋陽には花をただの売り物にした売店が腐るほどあるけれど、
ここまで愛とセンスを持って花に接している店は当時、
私の知る限りではほんとうに皆無だった。
だからこそ、ブーケは絶対にここで!と
強く思ったのです。


それが、どうよ。


たった2年足らずで、
その有り余る愛情を花にそそぎつづけ、
果ては(いやこれが果てではないなきっと)
高級カフェまでオープンした
その行動力、情熱、かつスピード感。


ほんとうに感激かつ脱帽です。


ほんとうにすごい。




もうね、瀋陽という場所のイメージが
刷新される時がきたのかもしれません。


中国大陸東北部に位置する
田舎っぽい地方都市、ではもうないのかも。


花屋とカフェを合体させたmorando、
次回帰国したらまた必ず行きます。



この日は店主がいなかったのだけれど、
今度会って話してみたい。


私のこと、覚えていてくれるかな。
いや、今日のようなみすぼらしい格好では
一瞥を食らうだけかもしれない。
おそろしいけど会ってみたい。


などと、高級菓子をちびちびといただきながら
なんだかこう、勇気をもらうような
励ましをもらうような、ありがたく
嬉しい気持ちに包まれたのであります。
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(ブーケ写真:村林千賀子 2014)


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by tania0418 | 2016-09-19 18:27 | Trackback | Comments(0)

スヮンツァイの季節です

親戚一同と食事しました。

近所の庶民価格のレストランで。

餃子を頼んでくれていて、
楽しみにしながら開いたら、
中から酸菜が出てきた。


そうか、もうそんな季節か。

いや、年中これか。

しかし餃子にも酸菜。

なんでもかんでも酸菜。


でも、瀋陽の郷土料理のなかでも
秀逸だと思うのは、
やっぱり酸菜です。


すっぱくて、おいしかった。

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by tania0418 | 2016-09-19 17:42 | Trackback | Comments(0)

家族旅行はいつも突然に

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瀋陽滞在中、天津に行ってきました。


観光もしたいと思ったんですけど、
親戚のお見舞いが目的です。


夫の、いとこにあたるお兄さんの、
その奥様が大きな手術を乗り越えられたそうで、


「あいさつにいかねばならない」


とのこと。


行くよ~もちろん行きますよ~


瀋陽以外の町、みたいもん。
っていうか、天津行って、ちょっと都会の空気吸いたいもん。


なんて、観光客のノリだったのはもちろん
私くらいですけど。


***


しかし、私も中国人夫と
そろそろ10年を超える付き合いです。


家族旅行というものが、いちばん


異文化


を感じさせる現場であることは間違いありません。


まず、計画がありませんからね。

「来週、天津いく」

とは言うが、その週に入っても動きがない。しつこく聞いても

「いくよ!いかなきゃ、今回は」。

しかしその時点で、
私が行くならこの日がベストだと提示してあった日程の二日前。

「そろそろチケットとらなきゃ」

と言っている時点で、出発の前日です。



いくとはいっているが、

いつ、いくのか。

いく日が決まったなら、

交通手段はどうするのか。


チケットは?予約は?ほんとに行くのか???


私が中国語がもっと話せて、
自分でサクサクと物事を進められればいいんでしょうけれど、
夫が動くのは、早くて3日前。

「あ、行くんだな」

という確信に変わるのは、

つねに<前日>です。




最初は、これで離婚沙汰の喧嘩、何回したかなー♪

でも、中国ではこういう方法が理にかなっている
というのは、瀋陽暮らしをしてやっと
わかったことです。



だけど、やっぱり宿泊場所はとってなかったね。

いとこの家に泊まらせてもらうつもりだったみたい。


病み上がりの奥さんがいるのに?!
そこは遠慮しなさいよ?!


と思うんだけど、
このあたりのかけひき?

ーー(親戚づきあいにおいて、どのあたりまで
ずうずうしくいるのが中国的望ましい態度なのか)

については、私もまだよくわからないんですね。

夫は、

「天津に来てまでホテルに泊まるほうが失礼だ」

とか言うし・・・・

そおぉーーー泊まらないほうが、断然よくない???(真逆の考え)



この辺りは、夫以外の中国人の方に、
いつかじっくりと、理由&解説をうかがってみたいものです。



ホテルは、いとこら家族と再会、
夜ごはん食べているときにやっと、
今日はいとこんちには泊まれないことが明確になり、
そのいとこがホテルをとってくれました。


すばらしい眺めのホテルでした。


翌日は、家族で自転車を借りて
租界をぐるぐると。


歴史的建造物の美しさもさることながら、
ちらほらと見受けられる、
そうした古い物件をリノベーションして作った
カフェやギャラリー、レストラン。


どれも、すてきでうっとりです。

やっぱり感性が瀋陽とは少し違うみたい。

ここは気候もしめっぽくって、
どちらかというと日本の夏の暑さに似ていますね。


「将来は、天津で暮らしたいなあ」


私は、すでにうわの空です。

歴史が染みついていながら、
ほどよく外に開いた国際都市、
ほかにあるでしょうか。


上海ほど疲れないし、
瀋陽ほど汚れていないし。


おまけに、店員さんが笑顔なんですよ!!


どうか、いつか天津に拠点を持てますように。


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by tania0418 | 2016-09-13 13:15 | Trackback | Comments(0)

秋の風

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
日本にいます。
秋の風に吹かれていい気持ちです。

夏の瀋陽には二週間。
家族とも、親戚たちとも、
楽しくも濃厚な時間を過ごし、
あー楽しかったなあ、という。


帰国二日前に、夫と久しぶりの大げんかを果たし、
帰国直前まで口をきかないという
おもしろい展開もありましたが!


仲直りののち、無事また帰国しました。


しかし、人前で大声あげて喧嘩するっていうのも、
またいい経験ですね!
しかも日本語で


そんなこんなの詳細は、気が向いたら
書かせていただくとして、
今年の瀋陽も、すごく充実。


仕事にかまけて、
お話したい、共有したい瀋陽ネタがたまっております。


近日中に、少しずつ!


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喧嘩の舞台となった串焼肉店にて。
もちろん屋外のテーブルですよ。
この前菜ぽいのがあるころは
まだ平穏だったのね……

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by tania0418 | 2016-09-11 16:25 | Trackback | Comments(0)


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。 お問い合わせ、そのほかはこちらへ。ken76ya@hotmail.com


by tania0418

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