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中国人研修生

気がついたらもう、12月も残りいち、にい、さん・・・


驚愕です。


今年もいい一年だったなあ、


なんて、気付いたらもう来年になっていそうなので
かいておきます。笑




最近、お仕事で地元の中小企業の社長さんや
ものづくりをしている方にたくさん会います。



先日、とある中小企業さんにおうかがいしたら、
中国からの研修生さんがひとり、入っておられました。


まだ20代の女性。


私が「ニーハオ」というと、はにかんで「ニーハオ」
と答えてくれました。


2日前に入ったばかりで
日本語もまだ、ほとんど話せないとのこと。


小さな製紙工場のロールの巻き取りを
管理するような仕事を任されていました。



いまどきでも、やっぱりいるのだな。


どこかしらに、
なにかしらの事情と目的をかかえた
中国人研修生が、いる。


それも、こんな田舎に・・・


そう思うと、取材そっちのけで胸がきゅーっとなりました。



わざわざ日本にやってきて、
手取りで、十万もいかないであろう研修生という立場を
とるわけですよね。


そうでもしないと、
どうしようもない事情がある。


「事情」のなかには、いろいろ含まれます。


・中国を出たい(おそらく農村出身者でしょう)
・お金がほしい(中国の都会に出て働くハンディがある)
・親戚が日本にいる
・日本のほうがいい暮らしができると言われてきた(斡旋料とかだまされて)



・・・私がおもいつくのはこのくらい。
ネガティブなものばかりと思うかもしれないけれど、
そうでもないと、わざわざ日本にいまどきやってくる
メリットなんて、今の中国人にはないはずです。



彼女、どういう思いで来たのかなあ。

仕事中でなければ彼女にインタビューしたいな、
という思いをぐっとこらえます。



今後は、明らかに減っている中国人研修生のかわりに、
ベトナムやミャンマーからの研修生が
ふえていくと社長。


「この間、3人中国人をいれたんだけど、夏にみんなにげちゃってね。
たぶん、だまされて農場とかで働かされているんじゃないか」


社長は、淡々と話します。


中国人研修生にまつわる悲喜こもごもを経験して15年。


そして再び、中国からの研修生を受け入れるのだから
いい意味で冷淡ですし、かえって懐が大きい方だなあと
感じます。


彼女にも、
中国よりは少なくともきれいな空気を吸いながら、
ちょっとでも楽しい経験をしてくれればいいな。



そんなことを感じながら、社長の話に耳を傾け、
気がつけば取材が終わる頃には
お昼休みにさしかかってしまいました。


「ありがとうございました」
といって会社を出るとき、ふとあたりを目で追ってみましたが、
社員が昼食を囲んで座っているテーブルの席に、
彼女の姿はありませんでした。




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by tania0418 | 2015-12-17 08:44 | Trackback | Comments(0)

日本なんか、ダイッキライ!!


最近、娘からの「質問」がどんどん哲学的
になっていくので、親としてはしんどい。


・人って死んだらどこへ行くの?
・どうして戦争するの?
・日本ではどうして静かにしなきゃいけないの?
・クロアチアってどんな国?
・世界って、どのくらい広いの?


興味があちこちいくのは喜びたいのですが、
こっちに聞かれても・・・


わからんねえ、どうやったらわかるかなあ。
調べてみてよ?とか、自分ではどう思う?
とかで、誘導するしか手がない。


私も知りたい問いばかりです。



でも、ここ最近顕著になってきたのは、
タイトルの件。


あからさまに日本に対する嫌悪感を
表現するようになったことです。


「大っきらい!」


っていうの。


「中国人だったらよかったのに」


っていうの~。どうしよう~。



親としては、
「中国のほうがいいよ~」とか
「中国のほうが好き~」なんて、
言ったことも思ったこともないのですが、
なぜ?


お父さんが中国人っていうのもあるでしょうけど、
いまのところ存在感薄いし(日本にいないし)、
中国にいてすんごい得したなんて経験、
彼女にはないはずなんだけどなあ・・・



娘が「中国のほうが楽しい」と言っている件、
私に思い当たるとしたら


中国のほうが断然、自由だった


ことだけです。


中国のほうが、何をしても何を言っても自己責任。
文脈や空気で、自分の言動が制限されることがないので、
どこまでも自分次第でやっていけます。


子どもが来ると嫌な顔される場所も、まずない。


どんな雑貨店でもカフェでも、極めつけは
うつわや食器の店でも、
子どもが騒いでもどうってことなかった。
(もちろん、場所にもよりますが)。



そんで、ときどき日本でも、
その調子でやっちゃうんですね。



花屋さんで、娘が
小さな多肉植物用の花瓶を手に取っていて、
店員さんにすごい目つきでマークされたことがありました。。


それに気がついた私は、
「こんな小さいガラスを子どもがもったくらいで
ビビらないでほしいなあ」と内心思いつつ、
かといって、ここは日本。


いつまでもこの調子でやられると
娘もあとで困るだろうと思いなおし、私もすごい目つきで


「日本では、それはしてはいけない」


と伝えた。すると、「どうして」と訴える娘が
涙目になっていき・・・。


こういうことが、何度か重なったことがありました。



もしかして、原因はやっぱり私?



「中国式」に心地よさを感じる一方で、
「日本式」に慣れさせねば、と思うあまり、
子どもにきつく、強要してしまったせいだろうか・・・


できることより、できないことを
強調してしまったせいなのだろうか・・・(がーん)



8割はそれが原因だったと認めます。
もっとゆっくり、伝えていけばよかったかなあ。


だけど、「ダイッキライ」なんて
7歳児に言われる筋合いないぜ。
本当にそう思えるほどの経験も、
彼女はまだしていないのだから。



・・・そのように考えていて、ふと感じました。


きっと、自分を持て余してるんだろうなあ、と。


どっちでもない自分を。


お父さんもお母さんも両方そろって日本人でない自分を。


そんでもって、どっちも、よく知らない自分を。


まだ、中国フィールドのほうが記憶に新しい、
そういうことかもしれません。



お友達が増えていくにつれ、
自分のことをどんどん外から眺められるようになっている
のは、きっといいことなんでしょう。


けれど、素直に喜んでいいのかどうか。


同時に、親としては
娘とこの答えのないプロセスにつきあっていく、
その果てしなさに「ハッ」としたのであります。




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by tania0418 | 2015-12-07 17:41 | Trackback | Comments(0)

海を超える愛

日本人男性も、ものすごくやさしい。
中国人とは、その手法、見せ方がちょっと違うだけです。


少し前ですが、こんな本を読みました。


『恵恵(フィーフィー)―日中の海を超えた愛』(文藝春秋)。


敬愛する中国文学翻訳家・泉京鹿さんが
一部翻訳を手掛けられたと知り、
一刻もはやく読みたいと思ったのですが、
なかなか手が伸びなかったものです。


だって、このタイトル。


瀋陽の端っこを流れる人工河川・黄河(ホンフア)を
越えるのでさえ、ほとほと苦労している
我が身を思えば、


この本を読みたい!


と思う自分がイタいです。わかってます。



こんな神聖なタイトルの本を
手にしている自分を想像するだけで恥ずかしい。。。


というわけで、アマゾンでこっそりゲット。


けれど、手に入れたはいいものの、
上記のような「固定観念」に縛られて
実は最近まで”読みたいな、読みたくないな・・・”を
うろうろしていました。

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この本は、
教師をしていた岡崎健太さんという日本人男性と、
日本に留学中だった恵恵という中国人女性
そして、その母による手記です。


恵恵さんは、婚約直後に乳がんを発症され、
33のときに亡くなられていますが、
その奇跡的な出会いから、
岡崎さんの北京への移住、
闘病生活や起業、そして、別れまで。



・・・よくある医療ドキュメンタリーだろう?
感動もののエッセイだろう?
って思っていたんです、わたしも。


ある意味では、そのとおりです。
だけど、それ以上に、驚きました。


岡崎さんのような日本人男性
(中国人女性と結婚した)がいることに!!



私みたいに、
中国人男性と結婚して中国入りする日本人女性、
言葉も文化も違う海外の生活に、
ぐいぐい入り込んでいく日本人女性というのは、
2、3人当たれば、けっこう身近にいますよね。

昨今のテレビ番組からも、その傾向は顕著です。



しかし、この手記は、その逆。



日本人男性が、発病された奥様のために
日本でのキャリアも捨て、
中国にすっと入り込んでいき、
彼女のみならず、その家族まで献身的にサポートしていく。


そんな人、聞いたことがありません!(でした)



国同士の壁などを感じさせない、
神聖な二人の結びつき。


ふたりによって家族関係を結ぶことになった
お互いの家族をも癒していくような、
あたたかくてしなやかな関係性。


手記という形でつづられているので、
若干の客観性や冷静さは失われていることを考慮しても、
それは、日中の海どころじゃない、越え方だと思いました。


日本人妻として、実感こめてそう思います。


日本人が、興味をもったことのない中国の壁を
超えていくのって、簡単なことじゃありません。


お二人の間に存在したのは、
人間の愛、魂、、、言葉が見つからないけど、
言葉としては語れないような
出会いであり、縁であり、別れなのだと感じました。


「こんなの恥ずかしくて読めない」


という方こそ、読んでください。
(あ、でも移動中には読まないほうが。涙線が決壊します)


国際結婚してなくても、
していても関係ない物語です。


やさしさの質とか、そういうのも
どうでもいいです。


昨今のメディアに操られて、
中国と聞いただけで拒否反応が出てしまうような、
本のタイトルを見ただけで「えー」って後ずさりしてしまった
自分に対する戒めとして。


やさしいのは中国人ばかりではないのだ


とわかる世界のほうが、
やっぱり豊かで幸せです。



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by tania0418 | 2015-12-01 14:52 | Trackback | Comments(0)


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。 お問い合わせ、そのほかはこちらへ。ken76ya@hotmail.com


by tania0418

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