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タクシーのおじさん

地下鉄二号線にのって、自宅近くの駅で降りると、
個人タクシーがたむろしています。


ひとつを選んでそれに乗り込むのですが、
先日のったおじさんが、なんか、よかった。


「◎◎小鎮(区)」と自宅のある行き先を告げると、
小鎮の発音をまず訂正されました。


それから、しばらく走って該当地区につき、
私が”着いたよ”、の意味もこめて、「謝謝」と言うと、


「なにいってんだ、お礼をいう必要あるか、
お金をもらう俺がそれをいうんだ」


と怒られてしまいました。

そのあとよく考えたら笑えてきて、
料金の13元を出して、渡しました。

そしたら最後におじさん、


「さあ行った行った。早く帰ってごはん食べな」


私は、さようなら、といってタクシーを降りましたが、
このタクシーにもっと乗っていたい気持ちになった
(つまり、このおじさんの売上に貢献したい気持ちになった)
のは、言うまでもありません。


文字にすると、ぶっきらぼうなセリフそのものですけれど、
タバコ臭いタクシーのなかで、
薄汚い服を着たおじさんに、
浅黒い二カッとした笑顔でいわれるわけで。


その上、「家に帰ってごはん食べな」 ですよ。


私もここへきて数々のタクシーに乗ったはずですが、
こんな一言をもらったのは、初めてかもしれません。


実際にこのおじさん、あまりに気さくすぎたのかもしれません。


でも、
日本だったら失礼極まりないかもしれない一言を
ここで改めて噛み砕いて味わってみれば。


ご飯を食べるということが中国ではいかに人々の心の拠り所であるかということや、
帰る家があるということが至福以外のなんだろうかというような、
そんな気づきももたらされて・・・


結果的に、このほんの数分の会話で、
驚くほど心が和んだ午後。


ああ、不思議な体験だった。



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北市場の近くにある1927年に作られた建物。
おそらく、日本が作ったものなのでしょう。
たたずまいが美しかった。
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by tania0418 | 2014-02-18 00:03 | Trackback | Comments(0)

本渓の鍾乳洞

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春節のお休みに、唯一でかけられた場所。


瀋陽から車で1時間半ほどのところにある、
炭鉱のちいさな町、本渓市(benxi-city)であります。


ここには、そう、アジア最大の地下水をたたえると
ウィキペディアが言う、
巨大な鍾乳洞があるのであります!!


いまはもう帰国してしまった、
お友達のT夫妻がここへ観光にでかけた、
と聞いた当時から、
「行ってみたい場所NO3」くらいの期待度があり、
「本渓へ行こうか」と夫が誘ってくれたときは
たいへんうれしかった。


高速道路が無料になるこの時期だから
誘ってくれたに違いないのですが。


いや、念願の本渓、胸はたかぶります。


加えて幸運だったのは、
春節明けのせいか、真冬のせいか、
お客さんがほとんどいない!!


シーズンになれば行列ができるらしい
チケットもぎりの場所にも、ひとっこひとりいない。


駐車場で、押し花カード(10元)を持って、
「子どもに買ってあげてよ」とめちゃくちゃしつこいおばちゃんを振り払い、
入場料150元(高い!!)をさくっと支払って
洞窟のなかへ入っていきました。


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まず見えたのは、
ラブホのようなライティングと電気ボート。

どうもこれに乗って、遊覧するらしいです。


乗り込んでしばらくすると、
電気ボートの船頭をつとめてくれる女性が、
「これから名所を説明していくけど、
あと100元くれたら、もっと詳しくゆっくり回ってあげる」
と、夫に交渉しています。


夫はあっさりと100元を渡し、
私はもちろん詳しい説明を期待したものですが、
今思えば100元払うほどの丁寧な説明はなかったけどな。

どこまでいってもありったけの商売っ気に
満ち満ちた中国なのです。


さて気を取り直して、ボートに乗り込み、
中国語をほとんど聞き取れない私は
夫のたどたどしい翻訳に頼り、ひとりぼんやりと
鍾乳洞の世界に浸ることにしました。



夫の通訳によれば、
この水洞じたいは、約7万年かかってできた
ものだそう。

また、石が1ミリのびるのに、100年かかるといいます。
この上から伸びる石と
こんもりと積った石の山がつながるのに
あと7ミリ、700年かかるのだそうです。
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未開発のところも多々あり、
まだまだなぞの多い本渓水洞。

全体像は未だつかめていないそうです。

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それにしても、その水の、美しかったこと。

なぜか、風の谷のナウシカが
地下で腐海の植物を育てるシーンが目に浮かびました。

神秘的で清浄で、涙ぐましい自然の営み・・・。


底までも不必要な色でライティングされて
残念な場所もありましたけれど、
透明なブルーで、飲むこともできる水質は
きっと、浄化作用もあるに違いありません。


でも、残念なことに、
50年ほどまえに発見されてから、
水位はどんどん下がってきているそうです。

以前はボートも入れず、
洞窟いっぱいに水がたゆたんでいたそうですが、
いまとなっては、
ボートは約3キロの水洞をすいすいと進み、
底がうっすら見えるところも。


私のような人間が、続々とやってきているのだから
多少は影響があるとしても。
自然が水位をさげながらバランスをとろうと
しているに違いありません。


あの美しい水脈を、どのようにかして、守っていきたいものです。


それでも、つかのまの遊覧船は、
お母さんのおなかの中にいるような
静けさと温かさ(洞窟内は12度くらい)に、
すっかりやすらいだ気持ちをくれたのでした。


ここ、もう一回いきたいー。


夏は逆に洞窟内は冷え込むといいます。

(そういえば、噂に聞いた、
水洞に入る際、防寒用に、
きったない上着を貸してくれる、というのは夏なのでしょうか)


それに、シーズンどきで混むらしいから、
また来年の春節が狙いどきでしょうね。


今度ボートに乗る時は、船頭さんに運転だけしてもらって、
静かに鑑賞したいな・・などと思っています。
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by tania0418 | 2014-02-13 22:38 | Trackback | Comments(2)

小麦粉コーナー

大型スーパーに行くと、粉末類のコーナーの規模が
半端なかったりします。

この日、近所にオープンした「Vangurad」という
スーパーを訪れてみましたら、
春節の時期からは少しずれましたけれども、
小麦粉が山のように積み上げられたコーナーがあり、
コンテナからおろしてきたばかりの積み荷
のような迫力でした。


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写真じゃわかってもらえないかもしれないけど・・・
小麦粉の前ではしゃぐ娘であります。


餃子や面包(パンや肉まんの類)を
手作りするのが一般家庭料理な中国にあって、
春節の餃子用に買い込む主婦が多かったことでしょうが、
これはおそらく、売れ残りなのでしょうね。

中国産の迫力って、日本産のそれとは
まるで違う。

日本産がきめ細やかさ(要は小ささ)であるならば、
中国産はまずは量で圧倒する。

それ以外のわかりやすい特徴、
あるでしょうか。
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by tania0418 | 2014-02-13 21:28 | Trackback | Comments(0)

過年好!

新年が明けました。


春節に瀋陽にいるのは、実は初めてのこと。


何をするのかとどきどきしていたら、
昨日の昼間のうちから、老太太(おばあちゃん)の家に
親戚一同が集まり、
24時を過ぎるまで「晩会」(日本でいう「紅白」)を見ながら
手作り料理を食べて過ごす、という、どっかで体験したことが
あるような内容でした。


店舗はほとんどが閉店。
外に車もあまり走っておらず、
ずいぶん前の日本の正月の静けさを
感じさせます。


昨夜は22時をすぎるあたりから餃子を作り始め、
24時ちょっと前にその餃子をゆでて食べ
(年越しそばみたいなことかしら)
年があけたら、「過年好!」と皆さんにごあいさつ。


子どもたちは、親戚のそれぞれの名称
(中国語では、同じおじさん、おばさんでも、
母方、父方の兄弟姉妹で、すべて名称が異なります)
を言ってから、「過年好!」というと、お金(お年玉)をもらえるんですねー。


娘も、なんとか「ラオジュー、ゴウネンハオ」「グーグー、ゴウネンハオ」・・
と一人一人に挨拶して、お年玉をもらっていきました。


いくつかのポイントで、
親戚らに「なぜ?どうして?」と聞いてみたこと。


まず、なぜ年越しに水餃子を食べるのか。

サオズ(兄嫁)が答えてくれたところによると、
餃子の形が、昔のお金に似ていること、また、
それをお湯でゆで、杓子ですくう動作が、
お金をすくう、つまり福をすくうありがたい行為
に近いのだそうです。


さらに、一晩中、へやの電気をつけっぱなしにしたり、
ランタンなどで飾っておく習わしもあって、
これについてマーマー(義母)が教えてくれたことには、
明かりをつけておけば、
先祖の魂が迷わず家に帰ってこられるから、とのことでした。

いつもは薄暗い義母の家周辺も、昨日ばかりは煌々と
ありがたい光が。

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さらにさらに、年明けと同時に爆竹を鳴らすのは、
商売繁盛の願掛けでもあることはどこかで聞いたことがあったのですが、
そもそもは、ネンという名前の鬼(妖怪)を音で驚かせて、
幸福を呼び込むという、日本の節分を思わせる風習が
あるということを、ラオゴン(夫)が教えてくれました。


この一包みで焼く3000発の爆竹が。100元なり。
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まだまだ、春節における習慣のハテナは続きますが
とりいそぎ、とにかく「福=お金」をたっぷり受け取りたいという、
中国人たちの強い願いを改めて感じる新年の幕開けなのです。
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by tania0418 | 2014-02-01 00:08 | Trackback | Comments(0)


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。 お問い合わせ、そのほかはこちらへ。ken76ya@hotmail.com


by tania0418

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