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中国の映画館で、自由になる!

中国の映画館で、自由になる!_a0279234_16282392.jpg



この日は、娘のリクエストによって、
子ども向けのアニメ映画を見に行くことになりました。


中国の映画館というのは、
大型デパートに併設された大型スクリーンばかりが
目につきます。


映画館だけで存在しているところもあるのでしょうが、
いわゆる名作を上映してくれる名画座や
インディペンデントな作品を上映したりする単館系のスクリーンって
どこにあるのかな・・?

瀋陽にはないのかもしれない。

たとえあっても、私の語学力では入眠してしまうだけなので、
必要ないっちゃないんですけど(汗)

中国の名作は、もしかしたら
みんな、海賊版で十分ってことなのかしらん?



というわけで、毎度お世話になっているこの映画館にも、
やはりあるのは、ハリウッドの大衆映画、もしくは
中国のアクション、あるいは恋愛映画。


この日はアニメがなかったので、
なぜか『トランスフォーマー/ロストエイジ』を
見ることになってしまいました。


有名中国人女優のリー・ビンビン出演のせいか、
場内に入ると、意外なほど(失礼)、
ほぼ満席に近い客入り。


締切ぎりぎりで撮ったチケット(座席)のとなりは壁!という、
防災上なにかあったら危険きわまりないところで
見ることになりましたが、これも中国ならではのご愛敬です。


3Dめがねをかけて、
とびだすトラックの華麗な変身を鑑賞・・・しました。


私には、
この作品の脚本上のすばらしさはまったく理解できませんでしたが
(あ、もちろん中国語で見ておりますので、理解力も半分以下です)、
おそらくは香港などで撮影された
中国ならではのアパートエリアでのアクションシーン
などは結構魅力的でした。


こういう映画も楽しめるようになったのは、
娘のおかげだし、中国のおかげかもしれません。


昔は、もっとしっとりしたヒューマンドラマこそ映画で
あるべき、と思っていたけれど。


こういう大衆向けの、
わかりやすいのかわかりにくいのかわからないものでも、
家族と一緒に見られるならいいよなあ、と
感じるようになりました。



中国の映画館とは、
後にも先にも、わいわいと楽しむために行くところ。

人生をしみじみ味わいにいくところではありません。

なんてったって、必須アイテムは、3Dめがねですから。

知人(20代女性)に言わせれば
「恋愛映画を見るために、映画館にはいきたくない」
のです。



こんな私がいうのもなんですが、
可能ならば、中国の映画館は、ぜひ体験していただきたいなあ。


なぜなら、新しい自分開発になるかもしれないよ、
と思うからです。


だって、


上映中、多少のおしゃべりは没問題!

スクリーンの前を、誰かが通っても気にしなくてOK!

こっそりもちこんだお菓子類のごみは、座席の下にぽい!
(あとでスタッフさんが片付けてくれる)

携帯電話の電源OFFし忘れちゃっても平気!

もちろん、子連れで何が悪いの?


っていうのが中国の映画館ってもんです。



”自分とはいったいどこからやってきた何者なのか?”

と疑ってしまうほど、

「映画館でやってはいけない」と信じていたこと

のすべてが、ここでは行われているのです。


最初は戸惑いました・・・。


でも!


さすがに、作品が鑑賞できなくなるほど
うるさくはないよ。(ある程度は節度を守っているというか)


たとえ目の前を、トイレに行く人が通ってスクリーンが
隠れたとしても、その数十秒で終わりだと思えばいい。


つまり、子どもが多少騒いだりしても、気にせずに
「はいはい」とかいいながら
抱っこして外に出ればいいだけってことですよ。


中国の映画館では、そのことで怒鳴られたり、
遠慮して映画館に行かなかったり、することはありません。


私だけ「静かにしてよ!」と憤慨してたって、
隣のカップルはしゃべりながら映画を見るし
後ろの人はぽりぽりとポップコーン(もしくは、持ち込んだお菓子)
を食べるわけです。


私だけ携帯電話の電源切ったところで、
前の座席のどなたかが、おもむろにiphoneを取り出して
メールとか微信をチェックしはじめるわけです。
たまに、かかってきた電話に出る人もいるよ。

(そのブルーライトのまぶしいこと・・・)



でも、子どもと映画館に行けるのは、ちょっと楽しい。


その突き抜ける感覚のほうがまさってしまった。


なあんだ、子どもがいようがいまいが
同じじゃん・・・っていう、開放感。


きっと、お母さんたちなら、
この感覚わかってもらえると思う。

どこにいても、
子どもの要求に安心して応えてあげたいんです。

そういう場所がもっとあればいいなと思っている。

ありますよ、中国にはどこでも(笑)



もちろん、静粛な環境で、
じっくりしっとり味わうべき作品もあるわけで、
そのような態度で作品に対してリスペクトを払うことも
大切だと思っています。


だから、すべてにおいて、このような映画鑑賞の在り方が
賞賛されるわけじゃないよね。


(だから余計に、短館系の作品を映画館で見てみたいと、
思うのですが。実態はどうなっているのか・・・と)


でも、ちょっと視点を変えて映画館を利用するなら、
どんな自己啓発セミナーよりも、
中国の映画館を体験したほうがよっぽど
自己開発になるなあ、思ってます(笑)


中国の映画館で、自由になる!_a0279234_16263573.jpg




料金設定がとても不思議。

基本的には1作品80元(?要確認)なのですが、
会員カード(無料)を作れば半額以下(映画館によって異なる)
で見られるんですね。

会員カードをつくらないで見るひといるの?
っていう感じです。
by tania0418 | 2014-07-28 17:05


フリーランスの編集・ライター。夫の故郷、遼寧省瀋陽市での、食、子育て、仕事。瀋陽の骨董市で見つけた雑貨を「わたしの中国雑貨店」にて販売。https://mychina.thebase.in/


by tania0418

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